月5万→10万→20万の“壁”はどこで起きる?|作業量・単価・判断精度の話(初心者向け)

── 壁の正体は「作業量」よりも、商品単価と判断精度(特に送料)です

月5万、月10万、月20万。
この3つは“同じ延長線”に見えますが、実際は 求められる能力が段階的に変わるので、同じやり方だと途中で止まります。

結論から言うと、壁の正体はこの3つです。

  • 作業量(稼働時間):最初は必要、でも途中から頭打ち
  • 商品単価(扱うレンジ):上げないと利益が積み上がらない
  • 判断精度(特に送料・大型・適合):ここが上がると“同じ時間”でも伸びる

この記事では、あなたの実体験メモをベースに「どこで何が詰まるか」「何を変えると抜けるか」を、初心者が真似できる形に落とします。


1) 月5万の壁:頑張ってるのに増えない理由は「薄利×疲弊」

状態(カーパーツせどり開始直後3か月くらい)

  • 作業量:1日2時間
  • 商品単価:1〜3万円
  • 判断精度:低め(送料見積もりが甘く、ちょくちょく赤字、大型パーツはザックリと計算)
  • 反省点:単価が低い商品ばかり/回転は多少いいが儲けが小さい
    メール対応・発送・確認作業で疲弊

月5万帯で起きる“典型的な詰まり”

この段階って、体感としてはめちゃくちゃ頑張ってます。
でも利益が伸びにくいのは、構造的にこうなりがちだから。

  • 低単価=1件の利益が小さい
  • 利益が小さい=送料ミス1回で全部持っていかれる、カーパーツの知識がないとなんとなくの大きさしか分からない
  • さらに、低単価ほど件数が増えやすく
    → メッセージ対応・梱包・発送が増えて疲れる
  • 疲れると、リサーチ精度が落ちる
    → さらに薄利に寄る(負のループ)

ここで大事なのは、努力不足じゃなくて 設計の問題だと割り切ることです。

月5万→抜けるための“改善ポイント”

月5万は、「作業の基礎体力」と「事故を減らす型」を作る時期です。

  • 送料を「なんとなく」から「先に固定」に変える
  • 出品の型(タイトル・写真・説明文)を固定して時短する
  • 取り扱い単価を 1万円以上にする

特に写真は、ヤフオクで仕様が決まっているので、最初から揃えるとムダが減ります。
ヤフオクは 1枚5MB以内・最大10枚・1200px超は縮小 なので、長辺1200px基準で一括処理が鉄板です。 


2) 月10万の壁:単価を上げた瞬間に「送料爆死」という別ゲーが始まる

状態(せどり開始から3~5ヶ月くらい)

  • 作業量:1日3時間
  • 商品単価:3万円〜10万円
  • 判断精度:大型へ切替 → 送料でちょくちょく赤字
    ただし単価が高いので全体としては+
  • 良かった点:小物→大型(重量のあるエアロパーツ等)に路線変更
  • 失敗:大型配送の見誤りで単体赤字
    例:ホイール&タイヤセットはタイヤ1本ずつが大型配送になり、見積の4倍で大赤字

月10万帯の“壁の正体”

月10万で詰まる人の共通点はこれです。

  • 「単価を上げれば利益が増える」は半分正解
  • でも単価が上がると、同時に
    サイズ・重量・梱包・配送会社のルールが利益を殺しにくる

つまりここからは、商品知識よりもまず
送料の設計(物流の理解)が勝敗を決めます。

実際、ヤマトのサイズ上限は目安として
160サイズ=3辺合計160cm以内、25kgまで。ここを超えると、別の扱い・別サービス・別料金になっていきやすいです。 

佐川も160cmを超えると「ラージサイズ」扱いなどに分岐し、条件が変わります。

※ここを知らずに「たぶんいける」で仕入れると、ホイールの例みたいに“見積の4倍”が現実に起きます。

月10万→抜けるための“改善ポイント”

ここで必要なのは「大型をやめる」じゃなくて、次の2つです。

  • 送料の見積もりを“先に確定”させる
  • 梱包後サイズを前提に考える
  • 迷うなら、ひとつ上のサイズで保守的に見積もる
  • 大型を扱うなら“勝てる型”に限定する
  • 壊れやすい・割れる・長尺・角が尖っているものは避ける
  • 返品・破損のダメージがデカいものは避ける
  • 「売れるけど怖い」より「売れて事故らない」を優先

この段階は、利益を増やすというより
“赤字イベントを潰して、利益を守る”だけで月10万が安定します。


3) 月20万の壁:作業時間は増えない。増えるのは「判断精度」と「集中」

状態(カーパーツせどり開始から8ヶ月 2026年1月~)

  • 作業量:1日3時間程度(ほぼ増えない)
  • 商品単価:3万〜100万円
  • 判断精度:高め
    売れる傾向・人気車種・人気部品が肌感で分かるようになる
  • 方針:人気車種・人気部品・高単価を順番に出していく
    2万円以下はほぼ扱わない
  • 車種:アルファード、ヴェルファイア、ランクル、ハイエース
    この4車種を極めるだけでも20万いけるかも
  • 部品:エアロ、マフラー、ホイール(高単価・人気)

月20万帯の“壁の正体”

ここが一番誤解されやすいんですが、月20万は

  • 「もっと頑張れば届く」ではなく
  • 同じ時間で、当てる確率が上がった結果として届きます

つまり、月20万は 作業量の勝負じゃなくて選球眼

そして選球眼は、結局ここで決まります。

  • どの車種に寄せるか(市場を狭める勇気)
  • どの単価帯を主戦場にするか(2万円以下を切る判断)
  • 大型でも送料を読めるか(赤字イベントを潰せるか)
  • 出品が「検索に出る形」になっているか(露出の設計)

ここで効く“集中戦略”:4車種×高単価パーツ

あなたの言う
アル/ヴェル・ランクル・ハイエースに寄せるのは理にかなってます。

理由は単純で、車種を絞ると

  • 適合・年式・グレードの地雷を踏みにくくなる
  • 相場が身体に入って、リサーチが速くなる
  • 出品文もテンプレ化できる
  • 質問対応が減る(=時間が増える)

結果、同じ3時間でも「利益が出る打席」に立つ回数が増える。


4) 3つの壁を“表”でまとめる(初心者向け)

作業量主な単価帯よくある失敗抜ける鍵
月5万2h1〜3万薄利で疲弊、送料見積もり甘い型を作る(写真/説明/送料)、単価を上げる準備
月10万3h3〜10万大型で送料爆死、梱包込みで赤字送料を先に確定、扱う大型を選別
月20万3h3〜100万作業量を増やして消耗、分散しすぎ車種×カテゴリ集中、選球眼(当てる精度)

5) 実務の補強:売上が伸びる人ほど「出品の仕様」を守ってる

月5万→20万で、地味に効いてくるのが「仕様に合わせる」です。

  • 写真が重くてアップできない
  • 画質が荒れて信用が落ちる
  • 画像編集で時間が溶ける

これを防ぐだけで、出品数が伸びます。

ヤフオクは画像が 1枚5MB以内・最大10枚・1200px超は縮小
だから長辺1200pxで揃えて、まとめて処理が効率的です。 


6) まとめ:月5→10→20万は「努力」ではなく「ゲームが変わる」

最後に短くまとめます。

  • 月5万:薄利×疲弊が敵。まず型を作る(やってるつもりが大敵)
  • 月10万:敵は商品じゃなく送料(大型)。赤字イベントを潰す
  • 月20万:作業量は増えない。増えるのは判断精度と集中